シーン19:「528491」〜金庫の番号〜
「時間切れだ!」覆面をつけたコブは入ってくるなり強く言い、携帯電話をロバートに見せる。
「今オレの仲間が金庫の前に居る!思いつく6桁の番号を言え!」そういって携帯と銃口をロバートの方に向ける。
「そういわれても、本当に知らないんだ!」ひきつるロバート!
「言え!番号を!思いつく番号を言え!!」銃口をロバートからピーターに変え、今にも引き金を引きそうなコブ。
「言うんだ!!」銃をピーターに押し当てるコブ。
「ヒィィ」ピーターが脅える。
「528491!」
思わず叫ぶロバート。
覆面をつけたコブは、ロバートが口にした番号の結果を聞くため携帯電話に耳を当てる。
はぁ、はぁ、と息を切らせているロバート。
「ダメだ!」携帯電話で何らかの結果を聞いたようにコブは言う。
「目隠しをしろ、移動する!」コブは二人を柱から解き、頭に袋をかぶせ、縛ったまま車の場所に連れて行く。
バンに押し込まれるロバートとピーター。
「殺したら金は手に入らないぞ」と言うロバートに、ユスフが彼の目隠し袋の顔のあたりに薬を垂らす。
途端にグッタリとするロバート。
ピーターに被せた袋と拘束を取ると、イームスに戻っていた。
「どうだ?」アーサーが言う。
「父親との関係は想像以上に悪いな」イームスが言う。
「だから?」アーサーが聞く。
「和解したときの感動がデカイ」イームスは言った。
アーサーが近づく敵や高い建物からこちらを伺う敵を狙撃している。
イームスはアーサーに近寄って行く。
「どうせ夢だ。ブチかませ」イームスはそういって、ロケットランチャーを構えて敵が潜んでいると思われる建物に向けて発射し、吹き飛ばす。
アーサーが呆れたような顔で、倉庫のドアを開けに行く。
全員がバンに乗り込み、ユスフが運転手となってバンは発進する。
途端に銃撃にさらされるバン。
車内でドリームマシンに接続するユスフ以外のメンバ。
銃撃を受けているバンの車内では、第2階層へ行く為のドリームマシンのセットをしながら、打ち合わせが行われていた。
「ブラウニングを悪者にしよう」イームスが言う。
「ロバートは彼を信頼してるわ」アリアドネが言う。
「だんだん本性を見せるんだ」イームスは言い、その提案にコブはうなづく。
「ロバートに接触するとガードが寄ってくる。ミスター・チャールズで行く」コブが言う。
「ダメだ」アーサー。
「チャールズ? 誰?」アリアドネ。
「前にも失敗した」アーサーが言う。
「最初にロバートに夢だと悟られたくない。ロバートの気を引いてくれ」コブはイームスに言う。
「ブロンド女で行くか」イームスが言う。
「本気でやるつもりなのか?」アーサーが言う。
「過去から学ぶこともある」イームスが言う。
バンはバイクや車からの銃撃にさらされながら逃走を続ける。
「いいか、キックのチャンスは1度だけだ。ジャンプのタイミングに気をつけろ」コブはユスフに言って、眠りの体勢に入る。
ユスフは振り返って「いくぞ!」と言い、ドリームマシンの中央のボタンを押す。
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