シーン12:作戦会議〜階層構造〜
アジトで作戦会議。
「帝国を分割する、といった直接的なものは、ロバートに拒絶される。 もっとシンプルで自然なものがいい」コブが言う
「難しいな」アーサー。
「知恵を絞れ」コブ。
「父子関係はかなり悪い」
「それはは利用できるな。帝国を潰せば父への復讐になる」アーサーが言う。
「マイナスよりプラスの感情を使う。父への不満を和解させるんだ」コブ。
「つまりこうだ。第1段階で会社を継ぐだけでいいのか?と考えさせ、第2段階で自分で何かを作りたいと思わせる。そして第3段階で親子は和解し、敷かれたレールではなく自分の道を行け、と」イームスが言う。
「しかし、そんなに深いレベルまで潜ると、夢がかなり不安定になるだろう?」アーサーが言う。
「鎮静剤を使って安定させる」コブ。
「強力なやつだ」ユスフが言う。
「普段人は脳のほんの一部しか使っていない」ユスフが言う。
「夢の中ではその20倍の能力、さらに1つしたではその20倍という風になる」ユスフが言う。
「すると現実の10時間が、第1階層では1週間、第2階層では半年、第3階層で10年になる」ユスフが言う。
「そんな」アリアドネが驚く
「・・・。10年も夢にいたい?」アリアドネが眉をひそめる。
「夢によるな」肩をすくめるユスフ。
「どうやって脱出する?」アーサー。
「キックだ」コブ。
「キック?」アリアドネ。
「蹴飛ばすんだ。 衝撃で目が覚める」イームス。
「そんなに強い鎮静剤を使って、キックが効くのか?」イームス
「内耳は機能するようにしているから大丈夫だ。 落ちたり、衝撃を受けたら分かる」ユスフが答える。
「どの層にいてもキックが分かるようにしたい」コブ。
「音楽でタイミングを合わせよう」アーサー。
「問題はどこで実行するかだな」
「ロバートの行動を調査してみたが、歯医者の予約もないし、膝の手術もなくなった」アーサーが言う。
「シドニー発、ロスアンゼルス行きの飛行機」サイトーが発言する。
みながサイトーに注目する。
「彼は隔週でその便に乗る。フライトには10時間はかかる」とサイトー。
「しかし専用機だろう?」コブ。
「メンテナンス中なら使えない」サイトー。
「ボーイング747に乗せろ。操縦席が上にあって、ファーストクラスの通路は人が通らない」
「全席貸切で、客室乗務員も全員買収しないとな」
「航空会社ごと買い取った」サイトーがこともなげに言う。
あっけにとられるメンバー。
「安上がりだろ?」嘯くサイトー。
「10時間確保だな」とコブ。
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