【マイルズ教授】- インセプション徹底解説
パリの大学で教鞭を執っている、モルの実父、コブにとっては義父であり恩師にあたるマイルズ教授を訪ねるコブ。
開口一番で「警察は平気なのか?」とコブに聞く。 コブが米仏間は犯人受け渡しが面倒なので大丈夫だ、と答えると、マイルズは「君が相手なら当局は動くぞ」と言う。 この会話で、コブが世界に名前が知れ渡っている腕のいいエクストラクターだと分かる。
コブが「今度子供達に会うときに渡してください」とマイルズにプレゼントの袋を渡すところを見ると、普段はマイルズの妻がアメリカの家で子供達の面倒を見ていて、マイルズも定期的にパリからアメリカへ行っていると考えられる。
「ぬいぐるみなんかより、少しは父親らしいことをしろ」と言うマイルズに対して「アナタに教わってない」とコブが答えるところから、マイルズもまた、若かりし頃は(今でもかもしれないが)、家庭を顧みず、研究に没頭していたのではないのだろうか、と推測できそうだ。
マイルズは「盗みもな」(つまり、盗みだって教えてないぞ)とコブに返している。 コブが現在自分の研究分野で犯罪に手を染めていることに対して皮肉を言っているのだ。
マイルズの態度を見る限り、彼は孫達を気にかけており、自分の教え子でもあり、義理の息子でもあるコブの身も案じているようだ。 アメリカで孫の面倒を見ていると思われるマイルズの妻と、彼の夫婦関係が良好かどうかは不明。 東京のホテルでの電話を聞く限りでは、マイルズの妻は少なくともコブに対しては好感情ではないように思える。 モルの死によって、その原因となった夢の研究をしていた夫と関係がギクシャクし始めても不思議ではない。
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