【インセプションの依頼】- インセプション徹底解説
フィッシャー社の次期会長、ロバートへのインセプションを依頼するサイトー。(この時点では誰にインセプションするかは明確にはしていないが)
アーサーが、即答で「無理だ」と言ったり、コブが引き受けた後も「気持ちは分かるが無理だ」などと言っている。 エクストラクターとして優秀で、夢に精通している彼にしてこう言うということは、インセプションという行為は、非常識以外の何者でもない夢物語的なものとされているのかもしれない。
当然コブは過去にインセプションを成功させたおかげで妻を失い、心に痛手を負っているので、インセプションに対してナーバスになっているように見える。
しかし、コボル社に追われ、家に帰れる算段もなく、おまけにモルの亡霊のような投影に仕事まで邪魔されつつあり、どん詰まりのコブ。 サイトーの「それとも後悔を抱えたまま老いぼれて、孤独に死を待つのか?」「俺を信じて飛び込むしかないだろう」という発言は、まさにコブの痛いところをピンポイントで突く言葉である。(物語終盤では、サイトーが、逆にコブに同じ言葉を言われている)
「まずはメンバーを集めろ。 人選は慎重にな」という台詞は、ナッシュを設計士として選んだコブに対する皮肉をはらんだ言葉である。 サイトーという男、この時点では底知れぬ人物に見える。
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