【城のような屋敷の皺深い老人】- インセプション徹底解説
このシーンは、時系列的には映画のラストに近い部分となる。
虚無に落ちたサイトーが、その世界で「ここは現実でない」という事実を忘れ、どんどん歳を取ってしまっている。 コブは虚無でモルと決別した(モルが死んだ)後も虚無に残り、サイトーを連れ戻すためにここにたどり着いたのだ。 ちなみに「ここは現実ではない」という認識を持っているコブは、老いていない。
この城のような屋敷は、その外見・内装から、かつてコブとアーサーが、サイトーからエクストラクションを行おうとした際の建物と同じものと思われる。
波打ち際で倒れていたコブを、城のような屋敷まで運んだ黒服の男達は、サイトーの潜在意識の投影である。
かつてのコブとアーサーがエクストラクションをしようとしたサイトーの夢(正確にはサイトーの夢ではなくサイトーが投影した人間)が武装化しているところから、サイトーもロバートと同じくエクストラクションに対する防衛術を学んでいると推測できる。黒服たちが武装して屋敷周辺を見張っているのはそのせいであろう。
老人になったサイトーとコブのやり取りの解説に関しては、ラストの方の解説に譲る
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