「インセプション」の意味は?:映画「インセプション[INCEPTION]」徹底解説サイト

「インセプション(INCEPTION)」の意味
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「インセプション(INCEPTION)」の意味

映画のタイトルの「インセプション(INCEPTION)」とは、どういう意味なのでしょうか?

辞書的には、以下のようになっています。

    ---------------------------------------------------------

      inception

      【名】 1. 始まり、開始{かいし}、発端{ほったん}

          2. 〈英文〉〔大学院{だいがくいん}への〕入学

    ---------------------------------------------------------


「大学院への入学」は無関係でしょうから、「始まり、開始、発端」という意味と考えられます。

もっとも劇中では、「植えつける」的なニュアンスで「インセプション(INCEPTION)」という言葉は使われていますよね。

辞書的な意味と関連付けるのであれば、相手の頭(=夢=潜在意識=脳)の中にあるアイデアを植えつけるということは、あるアイデアの発端を作る、ある考えの始まりを作るということで、「インセプション(INCEPTION)」という言葉になったのではないでしょうか。

もしかしたら単純に、「inception」という単語に、「植えつける」的な意味もあるのかもしれませんが。。。


エクストラクターの本来の目的はエクストラクション

更に解説を加えるならば、コブたちのようなターゲットの頭の中に入ってアイデアを盗む産業スパイ・エクストラクター(EXTRACTOR)の本来の目的は”インセプション”ではなく”エクストラクション(EXTRACTION)”。

「extraction」という言葉は、辞書的には「抜き取り{ぬきとり}、抜き出すこと、抽出{ちゅうしゅつ}、摘出{てきしゅつ}、採取」というような意味で、正にアイデアをターゲットの頭から抜き取ること(*1)。

”インセプション”は超レアケースで、サイトーから”インセプション”の依頼を受けるや否や、アーサーが即答で「無理」と答えるほど、難しいとされている。


劇中のインセプションを具体的に解説

【以下、軽度のネタバレ注意】

では、劇中での”インセプション”のミッションの具体的な内容は、サイトーのライバル会社フィッシャー社の御曹司ロバート・フィッシャーの頭の中に、「父親が築いた企業をつぶす」というアイデアを植えつける(インセプションする)こと。

と、一言でいえばそうなりますが、事態はそんなに単純ではありません。

というわけで、ミッションの詳細は、「ミッションを徹底解説!」のページをご覧あれ。


【以下、重度のネタバレ注意】

実は、物語終盤でもう一つの”インセプション”が明かされる。

コブが物語序盤、過去に一度”インセプション”を行った経験があると語るシーンがあります。

それこそ、映画「インセプション」のストーリーのもう一つの本流である、コブとモルのドラマの真相であるといえるでしょう。

コブは、夢の世界から現実に戻ろうとしなくなったモルを現実に戻すため、「現実に戻らなければいけない」という考えを植えつけた(インセプションした)のです。

こちらの詳細も、「コブとモルの過去の真相を徹底解説!」をご覧あれ。


(*1)
”エクストラクション”されたら、そのアイデアは忘れてしまうのだろうか? なかったことになってしまうのだろうか? 「抜き取る」「抜き出す」という言葉面から考えると、そのように受け取れる。劇中では、そのあたりの詳細が描かれていないので何ともいえないところですが、ちょっと気になります。

ただ、(以下、重度のネタバレ)”エクストラクション”されたらそのアイデアを忘れてしまうのであれば、コブは、モルに新しいアイデアを”インセプション”するのではなく、「現実に帰りたくない」というモルの考えをモルの潜在意識から”エクストラクション”すればいいだけだったのではという判断が成り立つかもしれないことを考えると、”エクストラクション”してもアイデアは頭の中に残ったままなのかもしれない。

どちらにしても、”エクストラクション”の情報が劇中にあまりないので、やはり、何ともいえないところですね。。。


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